ミニパプリカをプランターで育てる時の仕立て方【農家が教えます】
ベランダ菜園初心者
ミニパプリカをプランターで育てる時の仕立て方は?
仕立てる意味あるの?
このような疑問にプランターでミニパプリカを栽培しているベランダ菜園士の資格を取得した農家の私が答えます!
そういえば、年末に受けていた資格のベランダ菜園士に受かってた😄
— Vege Rhythm@野菜ソムリエ農家 (@VegeRhythm) January 24, 2021
ベランダ菜園に対しての知識と理解を増やす事を目的に受けたけど、受かってて良かった笑 pic.twitter.com/bFnGXKtWK7
ミニパプリカをプランター栽培してる方へ。
この記事は、ミニパプリカをプランターで育てる時の仕立て方と仕立てる重要性をミニパプリカをプランター栽培してる農家が書いています。
この記事を読めばミニパプリカをプランターで育てる時の仕立て方がわかります。
私が栽培してるミニパプリカの様子が知りたい方は農家がミニパプリカをプランターで栽培してみた!【栽培記録】をどうぞ。
ミニパプリカをプランター栽培する時のプランターの選び方と定植方法を詳しく知りたい方はミニパプリカをプランターで育てる方法を農家が教えます【定植編】から。
ミニパプリカをプランターで育てる時の仕立て方【2〜3本仕立て】
ミニパプリカはナス科の甘トウガラシ属なので、ナスやピーマンと同じように主茎を2本か3本で仕立てます。
用意するもの
- 竹イボ支柱100㎝
- 麻ヒモ
- ハサミ(場合によって必要)
竹イボ支柱はイボがついているので苗を固定しやすいですが、他の支柱でも代用できます。
麻ヒモもビニール紐などで代用可能
仕立てる手順
- 芽かき
- 摘花
- 支柱に固定
放任栽培でも収穫することはできますが、仕立てることで収穫量が上がり、病気にかかるリスクを軽減することができます。
芽かき
最初に行う作業は芽かきです。
なぜなら、わき芽をかいて主茎の成長を促す必要があるからです。
また、わき芽をかくことで土付近の風通しが良くなり病気にかかるリスクが軽減されます。
芽かきをする時期はいつ頃?
芽かきを始める時期は一番花が蕾(つぼみ)をつけた頃です。
どのわき芽を摘めばいいの?
ミニパプリカの芽かきをするわき芽は一番花より下のわき芽すべてです。
なので、一番花より下のわき芽は主茎の成長のために摘み取りましょう。
どうやって芽かきをするの?
芽かきをする方法は指でつまんで取り除きます。
まだ小さなわき芽は指で摘んで簡単に摘み取れます。
芽かきのポイント
- 一番花が蕾をつけた頃に芽かきをする
- 一番花より下のわき芽を摘む
- 大きくなったわき芽は主茎を傷つけないようにハサミで切る
摘花
次に行う作業は摘花です。
なぜなら、摘花をして主茎の成長を促す必要があるからです。
いつ摘花するの?
摘花する時期は一番花が咲く頃です。
わき芽をかく時に一緒に摘花しちゃいましょう。
どの花を摘花すればいいの?
摘花するのは一番花だけです。
ミニパプリカは咲いた花がすべて実になるため一番花もパプリカになります。
なので、一番花は摘花しましょう。
どうやって摘花するの?
手で簡単に摘み取れます。
摘花のポイント
- 摘花するのは一番花
- 手で摘み取る
2〜3本仕立て支柱に固定
ミニパプリカは主茎を2〜3本で仕立てます。
一番花のところからわき芽が2〜3本出てくるので、わき芽を残して育ててください。
この2〜3本のわき芽を主茎として仕立てます。
仕立てる時期はいつ頃?
ミニパプリカを仕立てる時期は二番花が咲いた頃です。
ちなみに、畑で育てる場合も2〜3本仕立てです。
どうやって仕立てるの?
ミニパプリカの仕立て方は竹イボ支柱に麻ヒモで固定します。
麻ヒモで固定する場所は、一番花が咲いたところの下です。
写真のように一番花が咲いたところの主茎に合うように竹イボ支柱を斜めに刺してください。
主茎と竹イボ支柱を麻ヒモで縛って固定しますが、麻ヒモの結び方にはポイントがあります。
麻ヒモの結び方は写真のように主茎と竹イボ支柱を八の字を書くように縛って固定します。
これでミニパプリカの仕立ては完了です。
仕立て方のポイント
- 二番花が咲いた頃に仕立てる
- 2〜3本で仕立てる
- 竹イボ支柱を斜めにさして麻ヒモで固定する
- 麻ヒモで縛るのは一番花が咲いたところの下の主茎
ちなみに、丈夫な棒であれば竹イボ支柱じゃなくてもOKです。麻ヒモもビニールヒモなどで代用可能。
プランター栽培のミニパプリカを仕立てる重要性【農家の豆知識】
ミニパプリカはわざわざ仕立てなくても収穫することはできます。
しかし、放任栽培すると色々な問題に頭を悩ませる可能性があります。
放任栽培で起きる問題は3つ
- 形がイビツもしくは小さな実ができる
- 病気にかかりやすい
- 傷だらけの実ができる
つまり、仕立てることで病気にかかりにくく綺麗な形で傷のない実を収穫できるということになります。
問題が起きてから対処するのは余計に手間がかかるので、問題が起きる前に少しの手間をかけて仕立てるという訳です。
それではミニパプリカを仕立てる理由について、少しだけマニアックな農家の豆知識を書きます。
綺麗な形のミニパプリカを収穫する
不要なわき芽をかいて主茎の成長を促すことで綺麗な形のミニパプリカを収穫できるようになります。
なぜなら、一番花より下のわき芽をそのまま成長させると、枝がとても混み合うため実が小さくいびつな形になりやすいからです。
農家の仕事的には綺麗な形じゃないと売り物にならないので、ナスやピーマンなどもミニパプリカと同じように仕立てます。
また、下の方にミニパプリカができると作業しにくいです。
収穫量については検証したことはないですが、仕立てた方が多分収穫量も上がると思います。
病気にかかりにくくする
ちゃんと仕立てると病気にかかりにくくなります。
いくら夏野菜といっても日本の夏は多湿なので病気にかかります。
病気になる原因は大きく分けて2つ
- 害虫による病原菌の媒介
- 泥はねによって土中の病原菌が侵入する
わき芽をかいて地面から近いところの風通しをよくすることで、泥はねによる病原菌の侵入を防ぐことができます。
なぜなら、病原菌の多くはカビ菌だから風通しを良くするとカビ菌は現象するからです。
また、ミニパプリカには病原菌を媒介する代表的なアブラムシがつきますが、風通しをよくすることで病原菌を媒介する害虫がつきにくくなります。
農家の仕事的には高温多湿な日本の夏は色々な病気との戦いです。
できるだけ病気にかからないように栽培するのができる農家です。
一番花より下のわき芽をかくのはもちろんですが、ある程度木が成長したら一番花より下の葉っぱを全部切り落としたりもします。
実を傷つけないようにする
ミニパプリカの実がついた状態で風にあおられると実に傷がついてしまいます。
なぜなら、風で木が揺れて実が枝にぶつかるからです。
支柱に主茎を固定して風にあおられても木の揺れを最低限に抑えることで、実に傷がつくことを防ぐことができます。
農家の仕事的には実に傷がついてしまったら売り物にならないので、必ず支柱に固定して実に傷がつくことをできるだけ回避しています。
※支柱に固定したからといって100%傷を防げる訳ではありません。
【まとめ】プランターのミニパプリカを仕立てて栽培しよう
プランター栽培のミニパプリカの仕立て方は簡単
仕立てる手順
- 芽かき
- 摘花
- 2〜3本仕立てで支柱に固定
ポイントは適切な時期に適切な方法で仕立てること。
なぜなら、適切な時期を逃すと主茎の成長が遅れるからです。
使う道具は竹イボ支柱と麻ヒモだけ。
わざわざ買わなくても代用できるものがあればそれでOK
プランターのミニパプリカは放任栽培でも収穫することはできますが、仕立ててあげることで失敗しないミニパプリカ栽培ができるようになります。
ミニパプリカを仕立てる理由は3つ
- 綺麗な形のミニパプリカを収穫するため
- 風にあおられて実を傷つけないため
- 病気にかかりにくくするため
せっかく彩り豊かなミニパプリカを栽培するなら綺麗な形のパプリカをたくさん収穫したいですよね。
農家にはこんな言い伝えがあります。
野菜は足音を聞いて育つ
足音を聞くことが栄養になって育つという訳ではありません。
たくさん畑に足を運んで手間をかけてあげることで野菜が健康に育つということです。
問題が起きる前にひと手間加えて健康にミニパプリカを栽培しましょう。
コメント
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