【初心者向け】ベランダ菜園を始める前にチェックする事【風通し編】

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ベランダ菜園

ベランダ菜園に憧れる人

30代女性
30代女性

ベランダ菜園を始めたいけど始める前に風通しを確認する必要がある?
うちのベランダは風通しが悪いけど対策はあるのかな?

このような質問にプロの農家が答えます!

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【完全初心者向け】ベランダ菜園を始める前に風通しを確認する

ベランダ菜園を始める前にベランダの風通しを確認する事で、野菜が病気になるリスクを下げる事ができます。

また、風通しが悪いベランダでも美味しい野菜を育てられる風通し対策と病気対策を紹介しています。

すべて初心者でもできる内容となっています。

【なぜ?】風通しを確認するべき理由

ベランダ菜園を始める前にベランダの風通しは必ず確認してください。なぜならば野菜を育てるうえで風通しも重要な要素の一つなのです。

実際に僕達農家も野菜を育てるうえで風通しは必ず確認します。

弱々しい野菜ができる

風通しが悪い状況で野菜を育てると弱々しい野菜に育ちます。

なぜ、弱々しい野菜ができるかというとストレスがない状態で育つと、野菜自体が強く育とうとしないからです。

例えば、長ネギを風通しの悪い場所で育てると風というストレスが無く、細く長いネギに育ってしまい、強風が吹くような日があればかつてない風にさらされて倒されてしまいます。

人間でも同じような事を言う時があると思います。「温室育ち」という言葉を聞いたことはありませんか?野菜も人間もある程度の苦労は知って育った方が良いということです。

病気になるリスクがある

風通しが悪いと病気にかかるリスクが増します。

ベランダ菜園とはいえ小さな畑を所有することになります。畑で野菜を育てるということは野菜が自然界で戦い抜くことなのです。

風通しが悪く弱々しく育ってしまった野菜は人間と同様に病弱なので、病気という強敵に負けやすくなってしまいます。

病気になるメカニズム

野菜が病気になる原因は大きく分けるとカビによるものかウィルス・細菌によるものかの2種類しかありません。

ウィルス・細菌によるものは樹液を吸う虫が媒介して感染する事が多いです。また、傷口に雨などで運ばれてきたウィルス・細菌が入ることもあります。

カビ菌は常に土の中にいます。野菜の成長に必要な微生物ですが、カビ菌の割合が増えすぎてしまうと病気になる原因となります。

抵抗力が高い健康な野菜を育てる事が一番の対策になります。

風通しを確認する

では実際にベランダ菜園を始めようとしているベランダの風通しを確認してください。

まずベランダの周りに風を遮るような林や建物はありませんか?

ベランダの手すりはどんな形状ですか?
手すりが柵状であれば風通しが良いのでベランダ菜園に向いています。
手すりがコンクリートなどの壁状になっている場合は風通しが悪いので対策が必要です。対策については次の項目で詳しく解説しています。

また、同時に日当たりも確認しましょう。
日当たりの確認の仕方と重要性はこの記事をチェック↓↓
https://www.yugo-suzuki.com/before-start1/

【どうすればいい?】風通しが悪いベランダの対策

この項目では、ベランダ周辺に風を遮るような林や建物がある場合や、手すりがコンクリートなどの壁状になっている風通しが悪いベランダで、ベランダ菜園を始める対策を紹介しています。

高さを出して風通しを良くする

風通しが悪いベランダでは風通しを少しでも良くする対策がおすすめです。

もちろん、ベランダを工事してベランダの場所を変えたり、手すりの形状を変えたりする必要はありません。

フラワースタンドのような棚を置いて高さを出してあげましょう。専用のベジトラグという物も販売されています。

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手すりが壁状の場合は棚などの上に置いて、手すりから野菜が飛び出るようにしてください。野菜が風を感じるようになります。

マルチングで病気予防

マルチングとは落ち葉やビニールを野菜の株元に敷く事です。

マルチングを行う事で、雨や水やりの際に泥はねで土の中のカビ菌が野菜に付着しないようにできるので、病気予防につながります。

苗を傷つけない

苗に傷がある場合に傷口から菌が侵入する可能性があります。

苗を植え付ける時や剪定を行う時は細心の注意をはらって傷つけないようにしましょう。

目には見えない傷がある場合もあるので、水やりの際は葉や茎に水をかけずに極力土にかけてください。

土を管理する

目に見えない菌を調整するために土を管理することはとても難しいです。

初心者でもできる土の管理の方法を紹介します。

まずは、完熟堆肥を使用してください。アンモニア臭がするような劣化した堆肥を使ったり完熟していない堆肥を使うとカビ菌は繁殖しやすいです。

ホームセンターなどで落ち葉を主とした落ち葉堆肥というものが販売されています。落ち葉堆肥は菌のバランスを整えてくれるのでおすすめです。

【注意が必要?】ベランダ菜園で注意するべき状況

ここまでで風通しが悪いと病気になるリスクが高くなる事がわかったと思います。
この項目では風通しが良いベランダでも病気になるリスクが高くなる状況を紹介しています。

夏場は注意が必要

日本の夏は高温多湿なので菌が繁殖しやすく病気になるリスクが上がります。

春に苗を植える時、株間を狭くしてしまうと夏場の高温多湿になった時には、成長して葉っぱが絡みあう程くっついてしまい、風通しが悪くなってしまいます。

僕はよく苗を植える時に夏場の事を忘れているため失敗します。夏場を見越して余裕を持った株間で植えましょう。また、もし夏場の事を忘れて植えてしまった場合はもったいないですが間引きをしてください。

二密を避ける

風通しが良いベランダでも、所狭しと野菜を配置して育てるのは病気になるリスクが上がります。

野菜同士が密集・密接してしまうと、どんなに風通しが良くても、風が野菜を抜けなくなってしまいます。

せっかくならば沢山収穫して沢山食べたいと思いますが、少し心に余裕を持って密集・密接は避けましょう。

室外機の位置に注意

室外機の風は野菜を弱らせてしまう可能性があるので、室外機の位置に注意してください。

程よく風が当たる場合は野菜にとって良い状態ですが、人工的な風が継続的に当たる場合は、野菜が乾燥しすぎてしまう可能性があるので、室外機の風が当たるような場所に野菜を置くことは避けましょう。

特に夏場は昼間も夜間もエアコンを使う事が多いと思うので、室外機が1日中動いている事を忘れないで下さい。

まとめ

ベランダ菜園を始める前にはベランダの風通しを確認しておく必要があります。
風通しが悪いと野菜が弱々しく育ってしまい、病気にかかる危険性が増します。

風通しが悪いベランダでも対策をすればベランダ菜園ができるので安心してください。フラワースタンドの様な棚の上に野菜を置いて育てる事で、野菜の風通しが良くなります。また、マルチングや苗を傷つけない様にしたり、土を管理する事で、風通しが悪くても病気になるリスクを下げられます。

風通しが良いベランダでも日本の夏は高温多湿で野菜にとっても厳しい環境となります。心に余裕を持って株間をあけてください。それでも密集・密接している場合はもったいないと感じますが間引きをして、株間に余裕を持たせてあげます。

ベランダ菜園を始める前に、ベランダの風通しを知る事で美味しい野菜が食べられるでしょう。

コメント

  1. 【初心者向け】ベランダ菜園を始める前に準備する事【まとめ】 | Vege Rhythm より:

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